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3681:ブイキューブ:特別損失(減損損失)の計上及び繰延税金資産の取り崩し、業績予想と実績との差異、財務制限条項への抵触並びに役員報酬の減額に関するお知らせ

2024 年 2 月 14 日
各

位
会 社 名 株 式 会 社 ブ イ キ ュ ー ブ
代表者名 代 表 取 締 役 会 長
間下 直晃
(コード番号:3681 東証プライム)
問 合 せ 先 取締役 CFO 経営企画本部長
山本 一輝
(TEL. 03-6625-5011)

特別損失(減損損失)の計上及び繰延税金資産の取り崩し、
業績予想と実績との差異、財務制限条項への抵触の見込み、
並びに役員報酬の減額に関するお知らせ

当社は、2023 年 12 月期決算において、特別損失(減損損失)の計上及び繰延税金資産の取り崩
しを行い、2023 年 11 月 14 日公表の 2023 年 12 月期の通期業績予想と本日公表の実績に差異が生
じるとともに、純資産が減少したことにより金融機関と締結した借入契約における財務制限条項
に抵触する見込みとなりましたので、下記のとおりお知らせいたします。
また、2023 年 12 月期における業績を踏まえ、経営責任を明確にするため、役員報酬の減額を実
施することといたしました。昨年秋以降からの希望退職の実施、仕入れ等のコスト削減策の実施、
不採算事業の縮退・撤退等の経営基盤の再構築を進め、2024 年 12 月期における確実な業績回復と
その後の成長を図ってまいります。
記

1.特別損失(減損損失)の計上及び繰延税金資産の取り崩し
(1)ソフトウェア
V-CUBE ミーティングは汎用ウェブ会議領域の主力製品として長期に渡って当社の事業を牽引してまいり
ましたが、2017 年の戦略変更により Zoom の販売の開始と経営資源をイベント DX 事業、テレキューブ等の
サードプレイス DX 事業、映像技術の SDK 提供等に振り向け、既存の V-CUBE ミーティングは長期的なサンセ
ット(サービス終了)と Zoom への入替を図ってまいりました。この戦略に基づき、低下する同製品の収益
性の傾向を踏まえ、2022 年 12 月期にソフトウェアの一部の帳簿価額を回収可能価額まで減損いたしました
が、2023 年 12 月期においても、ソフトウェア資産の将来の回収可能性を再度検討した結果、その一部を減
損することといたしました。
また、2022 年 12 月期と同様に、特定の製品の新バージョンのリリースに伴ってソフトウェア資産のうち
旧バージョンの開発に相当する部分や、今後の十分な収益性が見込まれないソフトウェア資産についても併
せて減損処理を行うことといたしました。
以上により、ソフトウェアの減損損失として 531 百万円を計上いたしました。
併せて、2023 年 12 月期の利益水準と今後の将来見込みを踏まえて繰延税金資産の回収可能性について検
討した結果、繰延税金資産の一部を取崩し、法人税等調整額 173 百万円を計上いたしました。
(2)連結子会社 Xyvid, Inc.
当社の連結子会社である Xyvid, Inc.(以下、「Xyvid 社」)において、今後の計画を見直した結果、当
初想定していた収益の達成が困難であると判断したことから、同社に係るのれんの全額 3,223 百万円を減損
損失として計上いたしました。
併せて、Xyvid 社の課税所得の実績や将来見込みを踏まえて米国会計基準に従って繰延税金資産の全額を
取り崩し、法人税等調整額 1,178 百万円を計上いたしました。
1

当社が 2021 年 6 月に買収した、北米でイベント DX 事業を展開する Xyvid 社は、2022 年 12 月期上期まで
は大きな成果を残し当社グループの成長に貢献いたしましたが、新型コロナウィルスの収束によるリアル回
帰の影響を日本に比べて大きく受けました。オンライン及びハイブリッドイベントを提供する Xyvid 社は
2022 年 12 月期下期より業績は想定を下回り推移するとともに、買収時に発生した重いのれんの償却費負担
が当社グループの収益を圧迫する結果となりました。
2023 年 12 月期の期末時点で、新たな CEO・CFO の採用や組織のスリム化、営業体制の強化を完了し、急激
なインフレや人手不足等でリアルのイベント開催が難しくなる社会環境も寄与して大企業中心に新規顧客
を獲得しており、2023 年 12 月期下期は昨年同期比で売上成長しております。引き続き Xyvid 社は当社グル
ープの中で重要なグループ企業として中長期的な成長を目指すとともに、市場規模の巨大な北米での当社グ
ループの拡大へ取り組んでまいります。

2.業績予想と実績との差異
(1)2023 年 12 月期の連結業績予想と実績との差異
(2023 年1月1日~2023 年 12 月 31 日)
(単位:百万円)
売上高

調整後 EBITDA

調整後
営業利益

前回発表予想(A)

11,500

1,570

475

100

実績値(B)

11,084

1,289

240

△156

増減額(B-A)

△416

△281

△235

△256

増減率(%)

△3.6

△17.9

△49.5

―

(参考)前期実績
(2022 年 12 月期)

12,229

1,945

1,025

675

経常利益

親会社株主に
帰属する
当期純利益

1株当たり
当期純利益

10

△276

△11 円 37 銭

実績値(B)

△275

△5,623

△231 円 68 銭

増減額(B-A)

△285

△5,899

増減率(%)

―

―

(参考)前期実績
(2022 年 12 月期)

612

84

前回発表予想(A)

営業利益

3 円 49 銭

(2)差異の理由
売上高においては、2023 年 8 月 10 日に業績予想修正いたしましたが、2023 年 12 月期下期においてもイ
ベント DX 事業における国内製薬領域、人材領域及び Xyvid 社の低調、サードプレイス DX 事業における公
共空間向けテレキューブの新規設置台数の減少が継続し、通期連結業績予想を下回りました。
利益面においては、売上未達のほか、Xyvid 社単体の営業損失、海外製品仕入や海外子会社ののれんの
償却費等において円安の影響を受けました。また、コスト削減や販売価格の値上げ等の経営合理化施策に
取り組むものの、施策による収益性の改善は主に 2024 年 12 月期以降に効果を生むため、営業損失、経常
損失の結果となりました。
「1.特別損失(減損損失)の計上及び繰延税金資産の取り崩し」に記載した減損損失等により、親会
社株主に帰属する当期純利益は、通期連結業績予想との間に大幅な差異が生じました。

2

3.財務制限条項への抵触の見込み
当社グループは、当連結会計年度において連結子会社 Xyvid, Inc.ののれんの減損等により、親会社株主
に帰属する当期純損失を計上いたしました。これにより純資産が減少し、金融機関と締結した借入契約にお
ける財務制限条項に抵触する見込みとなりました。当該財務制限条項が適用された場合、資金繰りに影響が
生じ、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在しておりますが、借入先の金融機関に対しては、
期限の利益の喪失に関わる条項を適用することなく、当該契約を継続するよう申し入れております。
事業面においては、2023 年に実施した経営合理化施策に引き続き、原価改善を含めた徹底したコスト削
減や、自社開発プロダクトの選択と集中の施策を進め、収益性をより一層改善した経営基盤の再構築を推進
してまいります。また、財務体質の安定化を図るべく、金融機関と協議の上で更なる財務施策を検討・実行
してまいります。
事業面及び財務面で以上の施策を講じることにより、当面の資金状況は安定して推移する見通しです。
以上の事から、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

4.役員報酬の減額
2023 年 12 月期の業績を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするため、以下のとおり役員報酬の減額
を行うこととしました。
(1)役員報酬減額の内容
代表取締役会長
代表取締役社長
取締役副社長
取締役 3 名
監査等委員を含む社外取締役 6 名

月額報酬の 30%
月額報酬の 25%
月額報酬の 20%
月額報酬の 15%
月額報酬の 10%

(2)対象期間
2024 年 2 月より 2024 年 3 月まで(2 か月間)

以 上

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